talosのプログラミング教室

【Deep Learning】WSLでTensorFlowをインストール

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前回はDeep Learningについて説明しました。

今回はDeep Learningを使うためにKerasをインストールします。

今回はDeep Learningを使うためにTensorFlowをインストールします。

※ KerasはTensorFlowに取り込まれたため、Keras自体はインストールしなくてもよくなりました。

Kerasとは

KerasはTensorFlowなどのDeep Learningフレームワークのラッパー、すなわちDeep Learningを容易に扱えるようにするAPIです。

容易にモデルを構築できる一方で、複雑なモデルは構築できません

Deep Learning入門にはぴったりです。

それでは、Kerasを使う準備をしましょう。

pyenvとAnacondaをインストール

※ 以下、Ubuntuの環境下を想定しています。

pyenvはpythonのバージョンを管理してくれるツール、AnacondaはPythonディストリビューションの一つです。

まず、pyenvをインストールします。

次のコマンドを実行してください。

git clone https://github.com/yyuu/pyenv ~/.pyenv

これでgitからpyenvのリポジトリをコピーすることができます。

次に以下のコマンドを順番に実行してください。

echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bashrc
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

これでパスを通すことができました。

pyenv --version

としてバージョンが表示されれば正しくインストールできています。

次に

pyenv install --list

を実行して”anaconda”から始まる行を探してください。

その中から好みのバージョン(ない人は最新のバージョン)をインストールします。

pyenv install anaconda3-5.3.1

終わったら

pyenv versions

を実行し、先ほどインストールしたAnacondaがあればOKです。

そして現時点ではWSLに元々インストールされているpythonが使われることになっているので、Anacondaを使うように設定します。

pyenv global anaconda3-5.3.1
pyenv rehash

その後

pyenv version

を実行し、AnacondaになっていればAnacondaの準備は完了です。

Deep Learningに必要なライブラリをインストール

まず、

conda create -n keras

を実行してください。

そうすることで、Kerasを使うための仮想環境を作成できます。

そしたら

source activate keras

を実行すると、先ほど作成した仮想環境に入ることができます。

プロンプトの先頭に「(keras)」と表示されていればOKです。

次に仮想環境でJupyter Notebookを使えるようにします。

Jupyter Notebookはプログラムの実行や実行結果を記録することができます。

データ解析などを行うときには非常に便利です。

Anacondaをインストールすれば使えるのですが、仮想環境で使おうとするとエラーがでるので仮想環境内でもインストールします。

conda install jupyter
ipython kernel install --user

終わったらTensorFlowとKerasをインストールします。

conda install tensorflow

インストールが終わったら

conda list

と打って、TensorFlowとKerasがあれば準備完了です。

Kerasを使ってみる

jupyter notebook

と打ってみてください。

普通だとブラウザが開くはずなのですが、WSLだと開きません。

一番下にURLが表示されるので、それをブラウザに打ち込みます。

開けたら「New」をクリックして、Python3を選択してください。

f:id:talosta:20190529165734p:plain

そしたらココに次のコードを書いてください。

f:id:talosta:20190529171006p:plain

import tensorflow as tf

hello = tf.constant('Hello TensorFlow!')
sess = tf.Session()
print(sess.run(hello))

書けたら「Kernel→Restart & Run All」を選択してください。

f:id:talosta:20190529172753p:plain

下に「b'Hello TensorFlow!'」と表示されれば動作確認は終了です。


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おわりに

本当はKerasを使ってチュートリアルの文字認識をやるつもりでしたが、思いのほか長くなってしまったので、それは次回にします。

もしうまくいかないなどがあればコメントください。