talosのプログラミング教室

【基本・応用情報技術者】MIPSを用いた計算

スポンサーリンク

今回は基本情報技術者試験応用情報技術者試験で頻出の「MIPSを用いた計算」の解説をします。

よく出てくる上に簡単で重要な得点源になるので、解き方を覚えておきましょう。

MIPSとは

MIPSは Million Instructions Per Second の略で、直訳すると「1秒につき〇百万回の命令」となります。

MIPSは単位として扱われ、100MIPS(=1秒につき1億回の命令)のように書きます。

MIPSの意味を覚えておくだけで問題を解くのがかなり楽になるので、必ず覚えておきましょう。

また、Millionは10^6ということも併せて覚えておきましょう。

MIPSを用いた計算問題の解き方

クロック周波数が1GHz、CPIが10のCPUにおけるMIPSを求めるとします。

クロック周波数は1秒間に発生するクロック数を表します。

G(ギガ)は10^9なので、1GHzは1×10^9[クロック/秒]と表すことができます。


一方、CPIは Cycle Per Instructions の略で、直訳すると「1命令につき〇サイクル」となります。

サイクルはクロックのことなので、CPIが10であるということは、10[クロック/命令]と表すことができます。


求めるMIPSの単位はわかりやすい単位に直すと[M命令/秒]となります。

なお、「M」はメガのMです。

MillionのMとってもOKです。

どちらも10^6を意味しています。


それでは、まず Instructions Per Seconds(命令/秒)を求めてあげましょう。

先程単位をそろえたので、クロック周波数/CPIで求まることがわかります。

これを計算すると、

\frac{1×10^9}{10}=1×10^8[命令/秒]

となります。

最後に求められているのはMIPSなので Million(10^6)で割ってあげると、

\frac{1×10^8}{10^6}=100[M命令/秒]

となります。

MIPSをM命令/秒に変えたのと反対にM命令/秒をMIPSに変えてあげると、答えは100MIPSということがわかります。

おわりに

今回はMIPSの計算の解き方を解説しました。

単位に着目することで、簡単に計算ができたのではないかと思います。

この方法は多くの計算問題で有効なので、計算問題が苦手という方は単位に着目して計算してみてください。